2011年2月18日金曜日

「生姜山」でしょうがを作る!

 9月に赴任してから、約半年が経ち、
この間にあたためてきたプロジェクトがいよいよ始動しました!


市内の一番南に位置する中割校区の「生姜山」集落にて、農園を借り、
様々な人たちと交流できる「しょうが」畑を作ります!!!


なぜそんなことに?!


そこには、とってもなが~いストーリー&熱い想いがあります。


その部分は、次号で紹介するとして、
今回は、休耕地を借りるまでと最初の草払い作業を報告します。


こういう趣旨の畑を借りられないかと先日blogで紹介した奈尾さんに相談したところ、
すぐに生姜山集落で使っていない畑を所有している方に話を持っていってくれて、
あっという間に場所が確定しました。


さすが地元のネットワークは強い!


借りられましたという連絡を受けて、ワクワクしながらその場所を下見に行きました。


拓かれた山の田舎道を進んだ場所にあり、奥は杉山というロケーション。

マイナスイオンが漂う雰囲気は想像以上!

約3畝ほどの初心者集団には適度な広さ
奥の杉山には、「ヘゴ」もチラホラ見られます。

畑沿いには、「クマタケラン」や「マテバシイ(マテノキ)」も。

隣には地主さんのお宅もあり、とっても協力的とのこと

 まだ、地主さんには会えてないのですが、快く承諾していただいたそう。


そして、まずは畑として再生すべく、草払いを先日行いました。


ほんとはこの作業から、興味のある人たちに参加を呼びかけようと思ってましたが、
ちょっと日程調整が難しく、とりいそぎ奈尾さん&協力隊2人で行うことに。


ただし、草刈機を扱ったことのない私は、刈られた草を集める係りに。



草刈機の扱い方&刈り方の見本を見せてくれた奈尾さん

「草刈り」と一言でいっても、刈り残しがないように、
そして刈った草をうまくまとめていけるように、
いくつかコツがあり、びっくり!

久しぶりに草刈機を扱う新畑さんは、奈尾さんに指導を受けてます。



最初はちょっと緊張気味??
 本格的に草刈作業が始まり、私は「クマデ」と「フォーク」を使って、刈られた草集め。


刈り取られた雨に濡れて重くなった草を
一輪車で運べるようにまとめていきます。


しかし、刈った草をよくみると、二人とも刈りながら上手にまとめているので
たいしてまとめる必要がない。。。

もしかして私は「たまご」か???


昔、近所の子どもたちと鬼ごっこなどをして遊んでいるとき、
小さな子どもは「たまご」として参加していた。

地域によって、呼び名が違うらしいが、「たまご」の子達は、
参加してるふうだけど、捕まえられない存在。


私も「草刈り作業」に参加してるけど、戦力にはなっていない。。。
けど、そこにいて、なんだか作業してる「ふう」なことが楽しい!

「たまご」だけど、腰が痛くなってる自分がなんだか笑えました(^^)



そんな中、ヒーローのように本格的助っ人が登場!!


「ちょっと加勢にきてくれんか~」の一言で、トラクターの近づく音が!!!




近所で牛を飼っている田中さんの登場!


どんどん刈った草を畑の端にまとめていきます。



大きなトラクターを器用に扱ってます


あっという間に更地に!

 朽ちた小屋のあとも、ガーっと壊して撤去してくれました!


きれいになったら、想像していた以上に広い!


次は硬くなってる土を掘り返さなければならないのだけど、
この作業もさすがに人の手では無理だということで
奈尾さんがトラクターで耕してくれることに。


ほんとに感謝感謝です!


なんとか、土づくりを3月中に終え、
4月には植え付けを行いたいと考えてます。


この運営方法も含めて、現在調整中なので、
またblogで呼びかけなど行っていきます!


一緒に作業などをしてみたい方などは、ぜひご連絡ください!


text:ENDO



2011年2月9日水曜日

濃厚安納芋アイス

 西之表市特産品開発センター「きらり」では、下西塰泊・農業改良普及所跡を拠点に、トビウオ魚醤や安納いも味噌など地域の様々な農林水産物を活用した特産品の開発に取り組んでおり、どのような過程を経て開発がなされているのか興味があったので、活動開始してすぐに見学に伺いました。
左:アイスクリームマシンのレクチャー 右:種子島こだわりアイス
・安納芋アイス ・紫芋アイス ・パッションアイス 
・緑茶アイス ・黒糖アイス ・濃厚安納芋アイス
計6種類

その際に開発中だった「安納いもアイス」を試食させていただいたのですが、安納いもの甘みと風味がうまくマッチしてとてもおいしかったことを記憶しています。

昨年の5月に安納いも、紫いも、パッションフルーツ等を使った「アイスクリーム」と「ミックスジャム」を開発。島内企業が幅広く商品化できるよう製造方法の説明会をおこなった際、アイスクリーム事業の展開に手を上げられた西之表市西町の「味処井元」から、ついに商品として発売されるようです。
こちらには私たち地域おこし協力隊も昼食を兼ねたミーティングにもしょっちゅう訪れているのですが、ふと壁を見ると「種子島濃厚安納芋アイス」というチラシが目に留まりました。


おや?
以前の試食時には無かった「濃厚」というキャッチーなフレーズが付いてますね。


これはっ!



見た目にも安納いもがゴロリと入っており、おいしそう!

「味処井元」の営業終了後、日々特産品開発センター「きらり」に通いつめ、さらに商品としての味と魅力を高めたうえで、各地から様々な特産品が集まるバイヤー向け商談会へ出品され、バイヤーからも大きな反響があったようです。

おかみさんにお話を伺っていると、「これまで種子島に育ててもらったので、少しでも恩返しになるように、これから種子島を背負っていく子供たちの育児をされているママさんの雇用につながれば!」との、熱い思いを語ってくれました。


なんと、安納いもが63%も入っています!
ほんと、濃厚なアイスです。
某有名メーカーには負けてませんよ~!

またひとつ、あたらしい種子島自慢の特産品ができました!

2011年2月7日月曜日

「立志式」で講演会!

先週2月3日木曜日に、種子島の一番南にある「南種子中学校」にて「立志式」が行われました。


この立志式は、昔の成人式にあたる「元服の儀」にならい、14歳という節目を祝うもの。


立志にあたって誓いの言葉を読んでいます




南種子中学校では、中学2年生が、これからのなりたい自分や、
決意を著した「わたしの一文字」を選び、壇上で、なぜこの文字を選んだのかを発表します。



この発表がすごい!!!


生徒たちが、一生懸命考えて選んだ一文字というのが、それぞれ素晴らしく、
大人の想像なんて到底およばないような、そんな発表をしてくれた。


自分で選んだ誓いの一文字

「白」を選んだ男子生徒。


「自分は、これまでもたくさんの人たちに支えられてきたから、
これからもいろいろな人と出会い、
いろんな色に染まれるように、この字を選びました」


「普」を選んだ女子生徒。


「私は、「ごめんなさい」と「ありがとう」が普通に言える人になりたい」



とっても素敵な14歳の決意に、めちゃめちゃ刺激され、34歳の決意に一文字選ぼうと決意!


と、何をしにこの会に出席していたのかというと、立志式記念講演会の講師を依頼されたから。


「人生の先輩から自らの生き方に資するものを学び取り、郷土を大切にし、
広い視野に立った日本人としての自覚を高める機会とする。」


その講師が私でいいのでしょうか。。。と確認しましたが、
ぜひとおっしゃっていただいたので、僭越ながら、講師を引き受けさせていただきました。



立志式は2年生の生徒&保護者が参加だが、講演会は、全学年生徒が参加ということで、
講演内容から使う言葉の範囲まで、かなり難しいなぁと頭を抱えながらも日にちが迫ります。


まずはタイトルを先に決定。
 

『地球一周の船旅』から『地域おこしの船出』へ


これまで、前職ピースボートで訪れた地域での体験話から、現在の活動にいたるまでを
50分で話す。。。しかも、中学生の分かる言葉で。


かなり悩んだ結果、話す地域は2つ。


「イースター島」と「南アフリカ」でのこと。


イースター島は、モアイで有名だし、南アフリカは昨年のワールドカップで馴染みがあるだろう
ということで、この二つにし、環境と貧困について体験を元にお話しました。


日本でよく使われる世界地図と海外発行の地図を紹介
その違いについて考えてもらうことからはじめました。



そして、元同僚にお願いし、参加者が地球一周した最後に作ったスライドショーの
データを送ってもらい、その映像を紹介。


この映像は、当時18歳で、初海外が地球一周だったという女性が、
自分たちの体験をもとに、作成したもの。


新鮮な感性で作成された直球メッセージと写真は、中学生たちにもきっと伝わったことと思う。


せっかくの「立志式」


大人への階段を登っている生徒たちに、島の外での出来事と、
そのことと自分たちの生活のつながりを意識してほしかった。


そして、そのつながりのおかげで自分たちが生きていること、生かされていること、
これからの自分たちの選択で、未来の世界が変わっていくということ。


そんなメッセージをうまく託せていたらいいのだけど。。。。



最後に、私の一文字。



「繋」



今回の講演を機に、改めてこれまで自分がやってきたことと、
これからやりたいことの繋がりを再確認できたことと、
これまでのたくさんの出会いをこれからも大切に生かしていきたいから。


地球9周している間に、年賀状を出す習慣を全くなくしてしまった私ですが、
少しづつ、繋がりを大切にできる自分になりたい。



とってもいい機会を与えていただいて、推薦してくれた中村先生、
そして、南種子中学校の先生方&生徒たち&出席していただいた保護者のみなさん、
本当にありがとうございました!