2011年3月23日水曜日

なかわり生姜山農園サポーター募集中!

「生姜山」に「しょうが」を植えよう!で紹介した「なかわり生姜山農園」プロジェクト。

このプロジェクトを一緒に盛り上げてくれる農園サポーターを募集しています。



    =========下記転載歓迎========== 
  
   
 
 
      農園サポーター大募集!
 
 
市内の一番南に位置する中割校区には、「生姜山」という集落があります。
昔生姜がたくさん植えられていたことから、こう呼ばれるようになったそうです。
 
 
今回、この「しょうが」を生かした地域づくりを目指して、中割校区民有志、
地域おこし協力隊が中心となり、生姜山で「しょうが」農園を始めることになりました。
 
 
この農園を「なかわり生姜山農園」と名づけ、農園サポーターを募り、秋の収穫を目指します。
 
 
いつか、日本一おいしい「生姜山」のしょうがと言われることを目指して・・・
小さな里での大きな挑戦が、いま始まります。
 
 
あなたの小さな「できること」で、一緒に楽しみながら「地域おこし」に参加しませんか。
 
 
  ◆◆農園サポーターについて◆◆
 
 
 
「なかわり生姜山農園」の主旨に賛同し、次の約束ごとを守って活動できる方を募集いたします。
 
 「やくそくごと」
 
                1、地域内でのマナーやルールを守ります。
                2、共に活動する指導者やサポーターを尊重します。
                3、借りた道具は、きれいにして返します。
                4、ごみは必ず持ち帰ります。
                5、約束が守られない方は、サポーター登録を解除します。
 
 
 
       □サポーターの活動内容:オープン作業日の農作業
                       体験ツアーの受け入れサポート
                       生姜山のしょうがシリーズ(仮)商品開発アドバイスなど
 
       □年間スケジュール予定:4月 植え付け
                       5月 土寄せ作業
                       6月 敷き藁作業
                       7月 草刈作業
                       8月 草刈作業
                      10月 収穫開始
                      11月 体験ツアー受け入れ
 
       □資格:農園サポーター「やくそくごと」を守れる方
       □参加費:1,000円(イベント傷害保険料含む)
       □申し込み方法:e-mailもしくは申込書の提出
         メールにてお申し込みの場合、下記内容をご記載の上、事務局担当アドレス宛に
         送信してください。
         なお、メールでお申し込みされた方の参加費は、イベント参加時にお支払い下さい。
 
         1、名前(ふりがな)
         2、住所
         3、電話番号
         4、携帯番号
         5、メールアドレス(パソコンからのメールが受け取れるアドレス)
 
 
たくさんの方のご参加をお待ちしております。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。
 
 
◆お問い合わせ先◆
なかわり生姜山農園事務局
地域おこし協力隊 遠藤裕未
西之表市役所 行政経営課 地域振興室
〒891-3193 鹿児島県西之表市西之表7612
Tel:0997-22-1111(代) Fax:0997-22-0295
*上記アドレス内「★」を「@」に変換してください。

2011年3月22日火曜日

生姜山に「しょうが」を植えよう。


東日本地方を襲った大震災
「ふつうの生活」を突然奪われてしまった人々。


あまりにも深刻な被害を知る一方、
「ふつうの生活」を過ごせている私は、何ができるかと悩む日々。。。


西之表市では、各校区をあげての募金集めが始まり、
地域ごとの班長さんが、集めたお金を続々と持ってこられています。


ひとりひとりの「想い」と「できること」が、
被災地の復興に少しでも役立ちますように。


***


いま私の「できること」

3月13日(日)に予定されていた「市民フェア」にて、
お披露目予定だった「なかわり生姜山農園」プロジェクト。


先日農園草払いの様子をblogで報告して以来、
次号が止まっていたので、改めて紹介いたします。




市内の一番南に位置する中割校区にある「生姜山」集落。

昔生姜がたくさん植えられていたことから、こう呼ばれるようになったそう。


「しょうが」は体にいい働きをたくさんしてくれることが、とっても話題になっています。
英語の「Ginger」には、「活気づける」という意味も含まれています。


この健康野菜の代表的存在「しょうが」を栽培し、
地域の健康づくりをすすめながら、地域づくりに取り組もうというプロジェクト。



ここでの発表にいたるまで、校区長さんはじめ各集落の班長さん、
先日の草払いblogでも紹介した奈尾さんとの話し合いなどを重ね、
プロジェクトスタートの位置に立つことができました。


いま、自分たちで何かしておかなかければという
強い危機感を持った奈尾さんが、
他の校区民の人たちにも参加を呼びかけ、
共感してくれた地元の人たちが、さまざまな土台づくりを行いました。



島外協力者には、「ふるさと応援隊」のメンバーでもあり、
しょうがブームの火付け役石原結實医師もいらっしゃいます。


この企画案を相談させていただいてから、
常にしょうがのメディア情報や
ご自身の著書を送ってくださったりと、
このプロジェクトの行方をとても気にかけていただきました。


そして、このような人々の協力体制に希望を感じた
同じ協力隊員の新畑さんが、
ここで紹介しているポスターやリーフレットを
デザイン&制作してくれました。



先月の草払いに続き、
現在市内で取り組んでいる「本間農法による土づくり」スタッフにも
協力していただきながら植え付け前の「土づくり」作業を行っています。

こちらの詳細も長くなるので、また追って報告します。
(いつも長文になってしまいスミマセン。。。)


大募集しているサポーターの第一弾イベントは、
「しょうがの種植え」

日程:4月17日(日)10:00~15:00
*参加には、サポーター登録が必要です。
(参加費用:1,000円/年間)


ぜひ、このプロジェクトに共感し、サポーターに関心のある方は、
下記問い合わせ先までご連絡ください。

(問い合わせ先メール)
h-endo★city.nishinoomote.kagoshima.jp (★を「@」に換えてください。)

詳細内容をお送りいたします。




この小さな里での挑戦が、
大きな「活気」を生み出す種となることを願って。




text:ENDO
photo:SHINBATA









2011年3月12日土曜日

ハートブレイク・ウイークエンド

あらためて今回の地震で被災に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
地震による直接的な被害はもとより、津波や火災、雪崩、土砂崩れ、
福島第一原子力発電所1号放射能漏れでの避難区域拡大など、二次災害はまだまだ予断を許さない状況ですが、どうかみなさまご無事でありますよう心よりお祈り申し上げます。

今回は震源地が1ヶ所ではなく、東北、関東、北陸と群発しており、国内観測史上最大の規模ということで、予測不能なことが続くと思います。

震源地から遠く離れた、ここ種子島の海でも普段の干潮とは異なる潮の動きを見せており、地震という地球の身震いに合わせて、潮は大きく引きそして満ちることを繰り返しています。
テレビのテロップに種子島屋久島地方の津波警報が流れて、多数の方々にご心配いただきましたが今のところご心配にはおよびません。

世界中から日本に向けてお悔やみやお見舞い、多くの国から災害支援や救援隊派遣が寄せられています。

大災害の時に限らず、世界中の人々が常に、あらゆる世界中の人々を思いやれる気持ちを持ち続けられれば、この世界はすこし変わるのかもしれません。


Shimbata   Endo


2011年3月3日木曜日

勝手にスタンプラリー

 つい先日ですが、西之表市南部地域の「なかわり生姜山農園()」に出かけた帰り、街まで最短で帰れる県道を通らずに、島の人でも時折タヌキに化かされるという農道を辿って帰ることにしました。こういうことも地域を知ることの一つでしょう。とかなんとかいって、種子島はここのところ天気がぐずつき、青空にご無沙汰だったのです。


ピーカンの空の下、農免道路をポンコツ車()で走ります。
はて?常々走る機会の多い農免道路ってなんなのでしょうか?
標識で目にすることはありますが、内容は聞いたことありません。
それとも一次産業の盛んな土地では、ごく当たり前に知られている名称なのでしょうか?


謎です。


 ちょっと調べて見ましたが、農免道路は正式には農林漁業用揮発油税財源身替農道整備事業といい、農林水産省の補助事業で、農業漁業用機械に使用する揮発油税を財源に、特定以上の受益面積地域に農道網の幹線として定められた基準の基幹道路を農業の効率化や合理化のために作る道路整備事業とのことです。

しかし、わかりづらい、わざわざ判りづらくしているのでは?

端折りましたが「可能ならしめるものであること」などと書かれてもよくわかりません、難解な文章よりも簡便な文章を作るほうがはるかに難しいんですけどね…もしくは自分の理解度が足りないのだろうか?と疑問を持たせるような文章に価値はありません。


脱線しました。
 通常ガソリンにはガソリン税(揮発油税)がかかるのですが、農林漁業用機械に消費されるガソリンについてはそれを免除することになっているらしいのです。でも、ガソリンスタンドの店員さんには給油したガソリンが何に使われるのか知りようも、調べようも無いので、農林漁業用機械に消費される分のガソリン税(揮発油税)に相当する額を財源として農林水産業道路を整備することで、ガソリン税の免除に換えるということです。  


ようやく、農免道路の正体が判明しました。
財源が異なり、交通量のうち農業に係るものが過半を占めるという前提で作られていることはわかるのですが、一般道との関係があいまいですよね、制限速度や規制に関する部分も、もうちょっと深く調べないといけません。

あ、また、話が脱線しました。

農免道路のことを紹介したかったわけではありません。
島の血管のような農道や林道を走ると思いがけず、よい風景に出会うことが多いのです。




狭あいな生活道路わきに、濃密な緑の影を落とす亜熱帯のジャングル。




夕暮れのグラデーション、東海岸を望む農道のカーブ。




厳粛な雰囲気ただよう、イヌマキの森。




完璧な補色の対比を見せる、高台の圃場と空。


何気ない日常の道すがら、ときおり沁みる風景を見つけると種子島の魅力をひとつ蓄積したような気になります。

私の見つけた種子島フォトスタンプラリー、勝手に開催中。

あなたの見つけた風景も、よかったら教えてください。

あ、有名観光地以外でお願いしますね。


text:shimbata

2011年3月1日火曜日

中学生・高校生と種子島の将来を語る会

先週の土曜日に、表題のイベントが種子島NPO連絡協議会主催で行われ、
私たち、地域おこし協力隊が、メインの意見交換会コーディネイターを、
担当させていただきました。


この会のサブタイトルは、
~僕たち、私たちの大好きな、そして元気な種子島であるために!~



参加したのは、種子島中学校、中種子中学校、種子島高等学校(以下種子高)、
種子島中央高等学校(以下中央高)、種子島レオクラブ(以下レオクラブ)、
中種子南種子ジュニアリーダークラブコスモス(以下コスモス)の6団体25名。
南種子中学校も参加予定でしたが、生徒のインフルエンザ発症のため欠席。




正面タイトルボード下に、NPO関係者、
両サイドに中高生、後ろの席に行政関係者という参加メンバー。

もともとNPO側から提案されていた下記のテーマについて意見交換を行いました。

1、将来の種子島に希望すること
2、NPO法人と一緒に活動したい、または自分たちでこういうことがしてみたい。
3、種子島に対しての想い


かなり緊張した生徒が多い中、コスモスの園田広海君(中央高2年)が、
とても元気な挨拶をし、一気に会場の雰囲気がなごみました。

発表内容も、若い人が住める島を、仕事や楽しみのある島を希望し、
具体的にはケーブルテレビを島内で制作することなどの提案もしていました。

種子高2年錨真帆さんは、

「種子島の豊かな自然を維持していきたい。
そのためには、何か施設を建てる時に、その施設が本当に必要なのか、
しっかりと検討していかなければ」

鋭い意見を述べました。


種子島中学校は、事前にブレインストーミングを行い、
KJ法を用いてまとめてきていました。



種子島中学校の発表

キャッチコピーもつけて、発表してくれました。


「宇宙へ飛びだす 夢あふれる ひかり輝け種子島」


「みんなで助け合える島」「宇宙に最も近い島」
「活気があふれる島」「今のままの自然」
「平和な島」「健康な島」
「今よりたくさん仕事がある島」「人愛島」



他の参加生徒からも
「島の自然が多いこと」「人が温かいこと」を
今後も大事にしていきたいという意見が多く出され、
特にきれいな海を維持するための清掃活動などに関する意見は多く、
そのことが観光客誘致にもつながるということまで発言していました。


そして、高齢化が進む現状もふまえて、
お年寄りの生きがいづくりやボランティア活動への参加を希望する声もあり、
実際活動しているNPOからの意見も聞いてみました。


簡単に「ボランティア」といっても、その幅は広く、
受け入れる側の難しさなどにも触れながらも、
生徒たちが主体的に地域の活動に参加したいという姿勢には、
会場の大人たちが圧倒されるほどでした。


関連して、現在NPOが行っている活動内容や
イベントの告知などに関して、
中高生が知らないことが多く、
NPO側もどのように呼びかけていいものか分からなかったという
現状が浮き彫りになり、「伝え方」に関して、
中央高2年南紗也佳さんから

「お知らせのビラなど見たことがない。
例えばうちわなどにしてみたら、高校は暑く、
みんながそれを使うから、効果があるのではないか。」

というシンプルで、説得力のある意見も飛び出しました。

このことは、NPO活動に留まらず、
島全体のアピール不足というところにつながることで、
島のいいところをもっと全国にPRしなければ
という中種子中学校からの意見にもつながる内容でした。


最後の種子島に対しての想いは、
参加生徒ひとりひとりに発言してもらいましたが、
レオクラブ島田めぐみさん(種子高2年)は、
中学、高校での2度の職場体験を通して、
看護師の大変さ、臨床検査技師の面白さを感じた一方、
島内の医師・看護師不足の現状を
買い物の時に目にした求人張り紙を通して肌で感じたことから、
島の医療問題の改善を今後の課題として提起し、
その解決のために、自分自身も医学の道に進みたい
という決意も述べてくれました。


種子島中学校2年瀬下里海さんからは、

「今日の意見をまずは大人たちに頑張って取り組んでほしい。
その上で、自分たちができることは自分たちもお手伝いしたい。」

と真摯な訴えもあり、将来を担う生徒たちに、
この先しっかりとバトンを託せるように、
「今」を担っている大人の責任を問いかけられ、
それぞれの現場にこの経験を生かさなければと身が引き締まる想いでした。


レオクラブ西村恭平君(種子島中学校2年)からは、
ボランティア活動に参加することを通して、
種子島の人々の団結力を高め、
その力が地域おこしにつながるのではという発言がありました。


まさにその通りで、現状の地域清掃などは、
そのような考えから発生してきたと思いますが、
現実は、このような作業への「ボランティア参加」は、
日々の生活の負担でしかなく、
同じように、地域行事への参加も消極的な態度が見受けられます。


このようになってしまった原因を検証し、
もう一度地域活力を高める活動を続けていくためにも、
大人たちの建設的な意見交換会が必要な時期なのではないかと感じました。



子どもに求める前に、まずは大人がいい見本をみせていける、
そんなカッコいい大人が暮らす島に、
未来の大人たちは、希望を見出して島に戻り、島暮らしを支える一員として、
より積極的な行動を起こしてくれるのではないかと感じます。



text:ENDO